( 2009年08月20日発行)
|カテゴリー 木曽エリア
Vol.53■山間の渓谷へ皆さん、信州に浦島太郎の伝説があるのをご存知ですか?
海のない信州とどういうつながり?って思うでしょ。
気になる信州の浦島太郎物語は、のちほどのお楽しみ。
それでは今週は、木曽の美しい渓谷をご紹介していきましょう。

Vol.53■山間の渓谷へ


古来より日本の主要街道だった中山道。特に木曽地域では、「木曽路」と呼ばれ、妻籠宿や奈良井宿などの多くの宿場町で当時の面影をうかがい知ることができます。
この木曽路に沿って流れるのが木曽川。木々のエッセンスが溶けたようなエメラルドグリーンの水が、随所で美しい渓谷美を織り成しています。

■様々な絶景を堪能できる、木曽随一の渓谷美

Vol.53■山間の渓谷へ
岩と岩をすり抜けるようにして、細くしかし勢いよく流れ落ちる「牛ヶ滝」は柿其渓谷の一番の名所。滝見台もある
名古屋方面から国道19号で長野県に入ると、一番に出迎えてくれるのが南木曽町。
国道を北上して西側の柿其峡(かきぞれきょう)を進めば、目の前に立派な建造物「柿其水路橋」が現れます。これは大正12年にできた、国の重要文化財にも指定されている歴史的建造物。
そしてこの橋をくぐったところが【柿其渓谷】の入り口。
木曽の渓谷の中でもとりわけ美しいと評判です。約8kmにわたって渓流と滝が続き、切り立った岸壁の自然美を堪能できる黒淵や落差30mの牛ヶ滝などの絶景が広がっています。
JR中央本線十二兼(じゅうにかね)駅から自然歩道をのんびり歩いてみるのもいいですね。


柿其渓谷についてはコチラ≫(パソコン用)


■美しい水が肌も美しくする!?
南木曽町からさらに国道を北上すると次に登場するのが大桑村。野尻の信号を西に折れると木曽川の支流「阿寺(あてら)川」の美しい姿が現れます。この川に沿い約6kmにわたって続くのが「阿寺渓谷」です。

Vol.53■山間の渓谷へ
阿寺渓谷には多くの淵があるが、特に多くの水をたたえるのが「熊ヶ淵」


渓谷の周囲はヒノキ、アスナロなどの木曽五木に囲まれ、森の爽やかな香りに満ちています。そして何よりも透明で美しい水の流れに思わずうっとり。数々の云われある淵や岩がある中、特に女性の皆さんに訪れて欲しいのが、上流に湧き出る「砂小屋の美顔水」。昔、森を管理していた役人の奥方が、この湧水を朝夕使っていたところ、いつの間にか白く美しい肌に変わったという言い伝えから「美顔水」と呼ばれるようになったんですって。
これは少し張り切って、上流まで足をのばさないといけませんね!(笑)


阿寺渓谷についてはコチラ≫(パソコン用)


■信州の浦島太郎伝説とは?
大桑村を北上して、次に待っているのは上松町。
上流に進むにつれ、木曽川の色はますます鮮やかになってくるのが分かります。
この木曽川本流の渓谷美を楽しめるのが【寝覚の床(ねざめのとこ)】。花崗岩が侵食されてできた独特な造形美が多くの観光客を惹きつけています。

Vol.53■山間の渓谷へ
「獅子岩」「畳岩」など白い肌の岩にも注目


そう、ここが冒頭で紹介した浦島太郎伝説の残る場所。なんと玉手箱を開けた場所だと言われているんです。
竜宮城で悦楽の日々を過ごして、戻った世界はすっかり変わってしまっていたため、困り果てた浦島太郎が、旅に出た先で出会ったのが木曽川の光景。
その美しさはまるで竜宮城のようで、懐かしさの余りに玉手箱を開けてしまったのです。煙とともに白髪の翁となった浦島太郎が「ああ、今までの事は夢だったのか」と目覚めたことから、この地が「寝覚の床」と呼ばれるようになったのだそうです。


寝覚の床についてはコチラ≫(パソコン用)


浦島太郎が竜宮城を思い出したとも言われる木曽の渓谷美。残りの夏休みはそんな幻想的な世界を味わってみてはいかがですか。




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