【お知らせ】◆長野県産品を買いましょう! ◆長野県魅力発信ブログ
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2008年09月18日発行)
|カテゴリー 上伊那エリア|
「高遠そば」と「赤いそばの花」をたどる旅
ご存知、長野県は「そば王国」。
戸隠の「ぼっち盛り」や山ノ内町の「はやそば」、松本市奈川の「投汁(とうじ)そば」、開田村の「すんきそば」など、各地にはその風土が生んだ郷土そばがいろいろあります。
でも、信州そばのルーツはどこにあるの?
そこで、今回は「そば探検隊」として、信州そばの歴史を紐解いてみました!

【保科正之がこよなく愛した高遠そば】
■発見!信州そばの発祥地
塩尻方面から国道153号線をぐんぐん南へ下ると、伊那市にたどり着きます。ここから木曽駒ヶ岳へ向かう登山道「桂小場ルート」の登り口に向かうと…。
ついに発見!「行者そばの発祥の地」の標識だ!!
実はこの一帯、内の萱地区には「行者そば伝説」が息づいており、この標識はそれを記念して立てられているのです。
行者そば伝説とは…
奈良時代、山岳信仰の開祖といわれる行者の役小角(えんのおずぬ)が駒ヶ岳で修行した際、内の萱の集落で大変なもてなしを受けました。行者はそのお礼として、一握りのそばの種を渡し、集落の人々は代々にわたってそばを育ててきました。山岳信仰の広がりにともなって信州各地に霊山が開かれるようになると、戸隠などの霊山の麓にこの地で収穫された行者そばがもたらされるようになりました。それが現在信州そばとして、全国的にも有名になったのだということです。
信州そばの物語は、まだ続きます。
時は江戸時代、その地の領主であった高遠藩主の保科正之公は、そば好きのお殿様として知られる御仁でした。殿様が好んで召し上がったのが、大根のおろし汁に焼き味噌を加えた「辛つゆそば」で、それはやがて「高遠そば」として天下に知られるようになったのです。
そして、藩主として迎えられた会津でも高遠そばを奨励したために、領地をまたいでそば好きの輪が広がっていきました。

【高遠城址公園。今では桜の名所として全国に名を轟かせている】
■まぼろしの!?高遠そば
ところで、この「高遠そば」、実はそのルーツである旧高遠町(現在伊那市)では完全に忘れられた存在となっていました。
それが復活したのが、なんと10年前!
高遠の観光視察団が親善交流を結ぶ会津若松に行ったときに、高遠そばの歴史を初めて知り、ここにきてやっと「本家」が甦ったのです。
現在、伊那市では十数軒のそば屋や飲食店が高遠そばをメニューに出しています。
辛味大根のしぼり汁に、焼き味噌を溶いて入れ、さらに好みでネギなどを加えます。つゆにそばをくぐらせてツルッといただくと、大根の辛みが鼻に抜けてツーンとくるほど辛い、カラい!!これがまた、クセになって、そばをたぐりよせてはツルッ、辛い!またたぐりよせてはツルッ、辛っ!…を繰り返しているうちに、またたくまに完食。最後にそば湯を入れてつゆをいただくと、またこれがおいしいのです。
店によっては、創意工夫を凝らした高遠そばを提供しているところもあるので、ぜひ食べ歩いて高遠そばの醍醐味をたどってみてください。
■観光新名所「赤いそばの花」
さて、「そばの花」といえば、通常は可憐な白い花。…ですが、しかし、ここ数年、新しい観光名所が生まれました。初秋になると、一面に赤いじゅうたんを敷き詰めたようなかれんな花を咲かせる、赤いそばの花があるんです。
箕輪町で育てられている「高嶺ルビー」。もともとはヒマラヤ原産の種を、地元業者が改良を重ね、新しい観光資源に育てました。(今では、長野県外でも育てられていますが、これも発祥は信州です!)
中央自動車道伊北ICから車で10分ほど走った赤そば畑は標高900m、東京ドームほどの広さの場所に遊休地を活用して赤いそばの花が育てられています。
花の見頃は、9月中旬から10月中旬頃まで。開花期間中には、赤そば花まつりも開催されます。
ちょっと足を伸ばして、「美しい」赤いそばの花を鑑賞に出かけませんか?(もちろん「美味しい」そばも待っています♪)
高遠町と高遠そばについてはこちら
箕輪町の赤そばについてはこちら
中川村「赤そば花まつり」はこちら(PDF)
※メールマガジンを読んだ感想を長野県企画課までお寄せください!
メールはコチラ≫
ご存知、長野県は「そば王国」。
戸隠の「ぼっち盛り」や山ノ内町の「はやそば」、松本市奈川の「投汁(とうじ)そば」、開田村の「すんきそば」など、各地にはその風土が生んだ郷土そばがいろいろあります。
でも、信州そばのルーツはどこにあるの?
そこで、今回は「そば探検隊」として、信州そばの歴史を紐解いてみました!

【保科正之がこよなく愛した高遠そば】
■発見!信州そばの発祥地
塩尻方面から国道153号線をぐんぐん南へ下ると、伊那市にたどり着きます。ここから木曽駒ヶ岳へ向かう登山道「桂小場ルート」の登り口に向かうと…。
ついに発見!「行者そばの発祥の地」の標識だ!!
実はこの一帯、内の萱地区には「行者そば伝説」が息づいており、この標識はそれを記念して立てられているのです。
行者そば伝説とは…
奈良時代、山岳信仰の開祖といわれる行者の役小角(えんのおずぬ)が駒ヶ岳で修行した際、内の萱の集落で大変なもてなしを受けました。行者はそのお礼として、一握りのそばの種を渡し、集落の人々は代々にわたってそばを育ててきました。山岳信仰の広がりにともなって信州各地に霊山が開かれるようになると、戸隠などの霊山の麓にこの地で収穫された行者そばがもたらされるようになりました。それが現在信州そばとして、全国的にも有名になったのだということです。
信州そばの物語は、まだ続きます。
時は江戸時代、その地の領主であった高遠藩主の保科正之公は、そば好きのお殿様として知られる御仁でした。殿様が好んで召し上がったのが、大根のおろし汁に焼き味噌を加えた「辛つゆそば」で、それはやがて「高遠そば」として天下に知られるようになったのです。
そして、藩主として迎えられた会津でも高遠そばを奨励したために、領地をまたいでそば好きの輪が広がっていきました。

【高遠城址公園。今では桜の名所として全国に名を轟かせている】
■まぼろしの!?高遠そば
ところで、この「高遠そば」、実はそのルーツである旧高遠町(現在伊那市)では完全に忘れられた存在となっていました。
それが復活したのが、なんと10年前!
高遠の観光視察団が親善交流を結ぶ会津若松に行ったときに、高遠そばの歴史を初めて知り、ここにきてやっと「本家」が甦ったのです。

現在、伊那市では十数軒のそば屋や飲食店が高遠そばをメニューに出しています。
辛味大根のしぼり汁に、焼き味噌を溶いて入れ、さらに好みでネギなどを加えます。つゆにそばをくぐらせてツルッといただくと、大根の辛みが鼻に抜けてツーンとくるほど辛い、カラい!!これがまた、クセになって、そばをたぐりよせてはツルッ、辛い!またたぐりよせてはツルッ、辛っ!…を繰り返しているうちに、またたくまに完食。最後にそば湯を入れてつゆをいただくと、またこれがおいしいのです。
店によっては、創意工夫を凝らした高遠そばを提供しているところもあるので、ぜひ食べ歩いて高遠そばの醍醐味をたどってみてください。
■観光新名所「赤いそばの花」
さて、「そばの花」といえば、通常は可憐な白い花。…ですが、しかし、ここ数年、新しい観光名所が生まれました。初秋になると、一面に赤いじゅうたんを敷き詰めたようなかれんな花を咲かせる、赤いそばの花があるんです。
箕輪町で育てられている「高嶺ルビー」。もともとはヒマラヤ原産の種を、地元業者が改良を重ね、新しい観光資源に育てました。(今では、長野県外でも育てられていますが、これも発祥は信州です!)

中央自動車道伊北ICから車で10分ほど走った赤そば畑は標高900m、東京ドームほどの広さの場所に遊休地を活用して赤いそばの花が育てられています。
花の見頃は、9月中旬から10月中旬頃まで。開花期間中には、赤そば花まつりも開催されます。
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Vol.45特集■ホタル鑑賞の前にちょっと寄り道♪
Vol.44特集■ホタルの里の「ほたる祭り」
Vol.43特集■ホタルの里で楽しむ幻想的な世界
Vol.8 特集■千畳敷カールで絶景の秋に触れる
Vol.7 特集■上伊那自慢!いちど食べたらやめられない!?
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